絶景地でキャンプがしたい ---雲ノ平テント場--- しかし雨、、、
「日本最後の秘境」
と言われることもあるらしい。
雲ノ平
絶景テント場を探している過程で目に
留まった。
先達のお写真を拝見していると、
こんなところがあるのか? と。
いろいろと調べてみると、
そこはどの登山口からでも遠く、
一般的に一日では到達できない。
そんな所だから、聞こえてくるのは
鳥の囀りと風の音だけ。
正に自然のど真ん中。
そこでキャンプをしてみたい!
はたしてイメージ通りのところ
なんでしょうか。
選んだ登山口は折立の薬師岳登山口。
高速道路の深夜割引を活用し移動。
立山町から折立登山口までは有峰林道を
行かねばなりませんがこの道路、
20:00~6:00までは通行止めに。
そのため足の遅い僕は、前日20:00までに
折立に入り車中泊をし、早朝に出発する
予定でした。
がしかし、スケジュール調整がなかなか
思い通りにはいかず、AM3:00に林道連絡所
(ゲート)に到着したのでした。

誰もいないものと思っていましたが、すでに
ゲートオープン待ちの車が、、、
僕もその後ろに並び、エンジンを切って
仮眠をとったのでした。
窓を閉めきると暑くて、
しかし開けると、蚊が、、、
なかなか上手く眠れません。
うとうとしながらむかえたAM6:00
ゲートオープン。
登山口に向けて車を走らせます。

休前日はかなり混雑すると聞いていた
駐車場も、平日では余裕があります。
サクサクっと準備をして早速登山開始。
もちろん、いつものゆっくりゆっくりの
トボトボ大作戦です。


衣服以外で身に着けるものと
ザックの総重量は約20kg。
何を、どうやって軽量化していいのか
分からなくなってきてます。
わずか500gの軽量化の為に、
大枚をはたく余裕もありませんし。
ベースウェイトは15,6kgだから、
装備、水と食料計画の両方に軽量化の余地が
あるのかな??
快適なテント泊と軽量化のバランスは
むつかしい。
いくらトボトボ大作戦とはいえ、なかなか
しんどいですね~

あのポールは何だろう??


ヤマネ??
かわいいですね~
人を怖がらない。

太郎平小屋に到着しました。
ここまでで、すでにヘロヘロです。
周りの皆さんは、なんであんなに軽快に
登れるんだろうか、、、
うーん、まだまだ、足が出来ていないのか。

太郎平小屋を出発。
すぐ裏手に黒部五郎岳と薬師沢の分岐が
有ります。 これを左へ。
4日後に黒部五郎岳方面から
帰ってくる予定ですが
どうなることか、、、

薬師沢に向けて下ります。
結構下ります。
せっかく上げた標高がもったいない、、、

木道が整備されいます。
時々、ガタンと動いてしまうこともあるので
油断は禁物ですね。
真正面に台形の地、雲の平が見えます。
ワクワク感を上回って、不安がよぎります。
あの傾斜を登るのか??
結構な急登と聞いていますが、
大丈夫でしょうか??


何とか薬師沢小屋に到着しました。
まずは、冷たいお水を頂きましょう。
かぁぁぁ 旨い。
薬師沢にはテント場がありませんので、
本日は山小屋さんにお世話になります。

つり橋の左側の柱の奥。
小さな滝が流れています。
この時は、穏やかだったんですがねぇぇぇ




黒部川。
綺麗な流れです、、、 この時までは。

山小屋さんの夕食は17:00~ と早いですが、
すでにお腹がぺこぺこなので、しっかりと
頂きます。
また、周りはソロの登山者ばかりだったので
お話が面白く、聞き入ってしまいました。
ここでお会いした方々とは、今後もいろいろな
所で再会することになります。
ま、行程がだいたい同じなので再会は
必然ですね。
そういう意味では、小屋泊もとっても
魅力的です。

朝。
がっちり雨です。
つり橋の柱の向こうの滝の大きさが
全然違う。

一晩でこんなに変わってしまうとは。
AM8:00くらいまで、このまま小屋に
停滞しようかどうしようか迷っていましたが、
意を決して、進むことにしました。
ここで停滞してしまうと、今後の行程に大きく
影響が出てしまいますから。
雨は降っていますが、幸い風はほとんど
ありません。
レインウェアーを着込んで、ザックにカバー
をかけて、小屋の方々にご挨拶を済ませ、
いざ!!

つり橋を渡り、ほぼ垂直の梯子を下ります。
滑らないよう、慎重に、慎重に。

大化けしてしまった滝の前を通過。
これも、なかなか緊張します。

雲ノ平 直登、、、
それでは、いよいよ登りますか。
って、これが大変でした。
雨は降り続き、急登の登山道は
上から絶え間なく水が流れて、
まるで滝のよう。
これは、沢登というのではないでしょうか??
って状態です。
写真を撮っている余裕もなく、
ただ、黙々と登るのみ。
おお??
前が開けてくるような気配。
もう少しか??
やっと、本当にやっと木道の末端に
乗りました。いや、長かった。
心が本当に折れそうでした。
ま、折れたところで戻るわけにはいかないので
進むしかないんですけどね。
祖母岳、アルプス庭園、、、
晴れていれば、素晴らしい景色
だったんだろうな~
雰囲気はとってもいいんですがね。
折れそうだった心の立て直しをしながら
進みます。
突然に表れる雲ノ平山荘。
ここでテント泊の受付と昼食を頂きます。
受付時、食事もお願いすると、
「濡れたレインウェアーを乾燥室にどうぞ」
と、素敵な笑顔のスタッフさん。
山小屋の暖かさに体が温まってきて
いるところに心も温かくなってきました。
受付横には、
---本日、空きがあります---
の掲載が。
かなり心が揺らぎます。
だって、ここ雲ノ平山荘、
山小屋というより高原ホテルに近い雰囲気で
もの凄く素敵なんですもの。
そんな魅力的な山荘への思いを断ち切って、
乾いたレインウェアーを着込み
また、雨の中へ。
ここからテント場まで20分ほどの道のりです。
テント場に到着。
おっ!
数張りですがテントがありますね。
さてさて、どこに設営しようかしら。
なかなか、具合のいいところが
見つかりませんね。
ここにしようか。
狭いけれども、この雨でも
水たまりになっていない。
早速設営。
設営後は水の補給に。
豊富な水量で、綺麗な水ですが、今日は雨。
フィルターを通していただきます。
それでも冷たくて、非常に旨い!
あとはテントにこもって、
幕をたたく雨音を聞きながらゆっくりと
過ごします。
一日中雨の中を歩き、絶景も楽しめず、、、
それなのにテントにこもるとなぜか楽しい。
不思議ですね。
明日は雨が上がるといいのですが。
朝。
雨は上がりましたが、微妙な天気。
レインウェアーの上着とザックカバーを
かけて出発です。
歩き出して間もなく、青空が見えてきました。
これは、お天気回復か?
どんどんと雲が晴れていきます。
素晴らしい景色が目の前に。
テント場が見えます。
なるほど、ああいうところにテントを
張っていたのですね。
やはり自然のど真ん中でしたね。
祖父岳に向けて。
雲ノ平が見渡せます。
今日のこの天気であそこの地にいたかったな~
今日のこの天気で、キャンプをしたかった。
ですが、雰囲気は十分に味わえました。
また今度、いつか青空の元、
あそこでキャンプを。
そう思いつつ、次のテン場を目指します。
キャンプは楽しい。
この記事へのコメント
行動力と体力、羨ましい。
絶景拝めず残念…。
でも、フライシートを叩く雨音って、いいですよね!
私も好きです。
お帰り気を付けて!
家に着くまでが遠足です!!
絶景拝めず残念…。
でも、フライシートを叩く雨音って、いいですよね!
私も好きです。
お帰り気を付けて!
家に着くまでが遠足です!!
r_islandさん
こんばんは~
コメントありがとうございます。
ホント、絶景を求めていったのですが、
ちと残念でした。
フライシートを叩く音は、なんであんなに
落ち着くんですかね(^^)
お言葉、ありがとうございます。
こんばんは~
コメントありがとうございます。
ホント、絶景を求めていったのですが、
ちと残念でした。
フライシートを叩く音は、なんであんなに
落ち着くんですかね(^^)
お言葉、ありがとうございます。
ども!
〉まずは、冷たいお水を頂きましょう。
かぁぁぁ 旨い。
もうこの一文にすべてが詰まっていますね。
20kgのザック背負って、これほどの尾根道登って。
〉快適なキャンプと山登りの…
このバランスを取るのは難しそうですね。
自分だったら心配になって、どんどん量が膨らみそうです。
しかしながら山男となったうち。さんの文章、
こちらも息絶え絶えになりながら読ませていただきましたよ。
〉まずは、冷たいお水を頂きましょう。
かぁぁぁ 旨い。
もうこの一文にすべてが詰まっていますね。
20kgのザック背負って、これほどの尾根道登って。
〉快適なキャンプと山登りの…
このバランスを取るのは難しそうですね。
自分だったら心配になって、どんどん量が膨らみそうです。
しかしながら山男となったうち。さんの文章、
こちらも息絶え絶えになりながら読ませていただきましたよ。
一輪駆動さん
こんにちは~
コメントありがとうございます。
お水、本当においしかったんですよ。
やっとこさ、たどり着いたってのもあるんだと思いますが。
なんか、快適キャンプを目的に行ってるのに、
やっとたどり着いてヘロヘロだし、次の日は足が遅いから
早朝出発でゆっくり出来ないし、ちと、考えないといけませんね~
いろいろと(^^;)
あ、拙い文章から息絶え絶え、ヘロヘロ具合が伝わったなら
嬉しいです(笑)
こんにちは~
コメントありがとうございます。
お水、本当においしかったんですよ。
やっとこさ、たどり着いたってのもあるんだと思いますが。
なんか、快適キャンプを目的に行ってるのに、
やっとたどり着いてヘロヘロだし、次の日は足が遅いから
早朝出発でゆっくり出来ないし、ちと、考えないといけませんね~
いろいろと(^^;)
あ、拙い文章から息絶え絶え、ヘロヘロ具合が伝わったなら
嬉しいです(笑)
こんばんは!
すっかり遅コメ失礼いたします。
はぁぁぁぁ~!太郎平に薬師沢小屋!
懐かしい!
30代の頃ほぼ毎年訪れましたよ。
子供のころからあこがれた黒部川源流に行ける最短コースが
今回うち。さんが歩かれた折立コースからの薬師沢ルートでした。
太郎平のテント場でオコジョは何度か見かけましたが
ヤマネもいるんですね!!
しかし本格登山一年目で「雲の平」って
玄人っぽいですね^^
もっと「山頂!」「百名山!」って感じのところに行くことが多いのですが
そこが山ヤではなくキャンパーなればこその目的地なのでしょうか^^
すっかり遅コメ失礼いたします。
はぁぁぁぁ~!太郎平に薬師沢小屋!
懐かしい!
30代の頃ほぼ毎年訪れましたよ。
子供のころからあこがれた黒部川源流に行ける最短コースが
今回うち。さんが歩かれた折立コースからの薬師沢ルートでした。
太郎平のテント場でオコジョは何度か見かけましたが
ヤマネもいるんですね!!
しかし本格登山一年目で「雲の平」って
玄人っぽいですね^^
もっと「山頂!」「百名山!」って感じのところに行くことが多いのですが
そこが山ヤではなくキャンパーなればこその目的地なのでしょうか^^
八兵衛さん
こんばんは~
コメントありがとうございます。
あ、ほぼ毎年でしたか。
素敵なところですもんね。
僕も来年、また、行きたいと思ってるところです。
僕も、黒部川源流に憧れて、このコースに
してみました。 いや~ 黒部の流れとともに
トレッキング本当に楽しいですね~
あ、そうです、 そうです、僕、山ヤにはなれないかもですね(^^;
次は晴れた雲ノ平が いいな~
こんばんは~
コメントありがとうございます。
あ、ほぼ毎年でしたか。
素敵なところですもんね。
僕も来年、また、行きたいと思ってるところです。
僕も、黒部川源流に憧れて、このコースに
してみました。 いや~ 黒部の流れとともに
トレッキング本当に楽しいですね~
あ、そうです、 そうです、僕、山ヤにはなれないかもですね(^^;
次は晴れた雲ノ平が いいな~