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晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編

   

晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編












 この日、尾瀬は初霜だったらしい。


道理で寒かったはずだ。



寝ている間は、ダウンジャケットに

ダウンパンツを着込み、ダウンシュラフの

首元のドローコードを締めていたので

ぬくぬく。


エアマットも持って行ったので目覚ましが

震えるまでまでぐっすりと眠れた。



もう少し寝ていたい気持ちを振り切り、

フライシートのファスナーを開けると同時に

ばらばらと氷片が落ちてくる。


完全に凍ってるではないか。

テント内に入らぬようにはたいてから

もう一度。


キンとした朝のこの空気、

これって完全に冬キャンプ。



モンベルのアルパインサーモボトルから

お湯を出すが、さすがにぬるい。

沸かしなおしてコーヒーいれる。



今日は尾瀬ヶ原を抜けて燧ケ岳を行く。


あまりゆっくりとしてはいられないので

簡単に朝食を済ませてテントを畳もう。










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編





晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編












 ザックを背負って歩きだす。


 まだ、誰もいない。



霜の降りた木道に慎重に足をのせていく。


想像していた尾瀬ヶ原の風景とはだいぶ違うが

これもとても素敵だ。


燧ケ岳まで伸びる道、振り返れば赤く染まる

至仏山。

ワクワクするな~  

とこの時はまだ、そういう気持ちだった。



それにしても、誰もいない。

こんな早くから歩いているヤツはいないのか。



 
しばらく進むと、カメラマン数人と出会う。 


皆、大きな三脚と長いレンズを携えて。



どんな画を切り取っているのだろうか。


同じ方向を見ながら、スマホでパシャリ。


似ても似つかぬ物が撮れたに違いない。









晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編









 龍宮小屋を過ぎると、ハイカーさんと

すれ違うようになった。見晴に泊まっていた

方が多いのかな。


ご挨拶をし、そこからしばらく立ち話と

なることもしばしば。


その中でベテランハイカーさんより

こちら側から登る燧ヶ岳は結構ハードだと

伺った。 

一昨日の雨の影響で山道もかなり

ぬかるんでいる様子。


アドバイスにお礼を言って別れたが、

「ハードなんだ、やっぱり。 

見るからにそうだもんな」



心してかかるか。



尾瀬ヶ原の東端、見晴を過ぎて山に

入っていく。



気持ちのいい尾瀬ヶ原だったが、

また違う季節、時間帯に訪れたい思った。




燧ケ岳への西側登山道、見晴新道。

ゆっくりゆっくりと歩み進める。

尾瀬ヶ原を歩いてきて体は暖まっているが

ここで調子に乗ると後が大変だ。


ベテランハイカーさんの言った通り

道はかなりぬかるんでいる。


足を取られぬよう、滑らぬよう慎重に。



それにしても誰もいない。


昨日の至仏山といい、登るルートが

マイナーなんだろうか。



だんだんときつくなってきた。

ザックを降ろして休憩を入れる。



この辺のペース配分、休憩時間や

その間隔が下手くそなんだよな~

先は長いのにとっとと行こうとする。


いかんいかん。



それにしても、長い、、、

本当に。









晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






もう少しか、









晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






 つ、ついた。

やっと、ついた。

気力も体力も少しの余力もない。

ぎりぎりじゃないか。

危うく尾瀬が苦い経験となるところだった。

もっとこまめに休憩を入れよう。




ん?  なんだ??

山頂は結構にぎわってるぞ??


ここまで二人のハイカーとすれ違った

だけだったのに。


マイナールートを確信した瞬間。



柴安嵓から俎嵓に移動しゆっくりと休憩を

取ることにする。



俎嵓の方がこれから行く尾瀬沼がよく

見えるから。



こちらのピークも結構な賑わい。


ソロの登山者が多かったが、ご挨拶をして

話をしているうちに、一人加わり、もう一人と

気づけば4人ぐらいで山の話をしている。



これこれ、こうじゃないと。


楽しい山の話をたくさん聞かせていただき

休憩もたっぷりとできた。


「また、どこかで」

お決まりのセリフで皆別れた。




下山ルートだが、またしてもマイナーな

道を選んでしまったようだ。



せっかく尾瀬を歩くのだから尾瀬沼も

満喫したいとそこへ向かって真っすぐと

下りる道(ナデッ窪)を選択。


しかし、等高線を細かく確認していなかった。

その間隔は相当に狭かった。


そう、ものすごく急な下り坂。

岩もゴロゴロでとにかく歩きづらい。


あ~失敗した。 時間ばかりかかってしまう。


そんな道だから、これまた誰とも出会わない。


こんなところで転んだら、、、

誰にも助けを呼んでもらえない。


長英新道にしておけば良かったと、

ずっと思いながら、今さら引き返せないと

この日一番に慎重に歩いたのだった。












晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編





晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






ようやく尾瀬沼まで下りてきた。










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






これまた誰もいない。


14:00頃だったか、時間的にこの辺りを

通過するハイカーさんはあまりいないのか。


草黄葉というよりもう枯れている、

秋が通り過ぎて行った尾瀬沼だから

なおさらだろう。










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編





静かな尾瀬沼を満喫できた。

これもあの急な下り坂を選んだ成果だな。


結果オーライだが、もう一度あの道を

通るのはやめておこうとも思った。










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編





 ようやく尾瀬沼ヒュッテに到着した。

テント場の受付を済ませる。

この日は僕で3人目だったようだ。


3番の受付札を渡されたが、

空いているところならばどこでも

設営してよいとのことだった。



 休憩を何度も入れたが、ここまでの行動で

すっかりクタクタ。


もう歩きたくない。

なので、設営サイトは受付から一番近い、

1番のサイト。



設営を終えたら、受付時に購入した

サッポロを頂こう。



気温は昨日より高いし、体温低下とはならない

だろう。

がしかし、そういう理屈よりもなによりも、

もう我慢ができない。



では、尾瀬に、クタクタな自分に

乾杯!










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






食事をとった後、シュラフにくるまり

本を読んでいたはずが、あっという間に

落ちていたようだ。

夜中に寒さで目が覚める。

今度はしっかりとシュラフのドローコードを

引いて眠りにつく。








晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






 最終日

この日も天気がよく、楽しく歩けそう。



この日は下山するだけ、2時間弱の歩行予定。

ゆっくりと歩き始める。









晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






 尾瀬沼、燧ヶ岳にたっぷりと時間をかけて

別れを告げ、峠を越えていく。










晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






晩秋の尾瀬  テントを担いで歩きたい 後編






峠を越え、標高を下げていくと紅葉が見事!

先を急がない下山だけのこの日は、

立ち止まってはパシャリ。

同じような写真が量産されていく。


尾瀬沼、尾瀬ヶ原でこれが

楽しめなかったのは

少し残念ではあるけれど、

最後にこの紅葉山歩。


十分に満足できた。




尾瀬、

また別の季節にテントを担いで歩いてみたい。


登山をせずに尾瀬ヶ原を歩き、

キャンプを主体にしても面白いだろうと

思った。


次は見晴キャンプ場で過ごしてみたいな。


是非来年。






ハイキングは楽しい。




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この記事へのコメント
こんばんは♪

霜が降りた風景には感動しました!
けど、その寒さでのテント泊は無理かもしれません(笑)
全行程がお天気に恵まれてイイ記憶として残りそうですね♪
お疲れ様でした。

SORASORA
2022年10月27日 22:08
霜で真っ白になった中を1人で歩くなんてとっても気持ち良さそう!こんな景色が見れるならチャレンジしてみたいなぁって思うんですけどね(笑)面倒くさがりなので荷物背負って歩くのはちょっと(笑)

TomoTomo
2022年10月28日 11:10
紅葉や黄金色に染まった草木を見ながら歩くのは気持ちがよさそうですね。

なにより天気にも恵まれたようで、いい山行日和だったのかと思いました。

テントを張って自由に過ごす時間はとても贅沢ですね。

お疲れ様でした。

ぱんだぱんだ
2022年10月28日 14:32
SORAさん

気温は低かったですが、ダウンのシュラフはヌクヌクで気持ちいいんで
ずっと寝ていたいぐらいですよ。

真っ白の尾瀬ヶ原も良かったですが、今度は新緑の時期に行きたいですね~

天気は、ほんと 良かったです晴れて。
雨が降らない山歩きは久しぶりだったので、、、(^^;

うち。うち。
2022年10月28日 20:46
Tomoさん

ほんと、ぽつんと一人ボッチでした。

ははは、メンドクサイは分かります。
やっぱり車横付けが楽ですもん。

それと、バーナーって楽ですね(^^;

うち。うち。
2022年10月28日 20:48
ぱんださん

ちょっとばかり時期が遅かった感が有りましたが
仰るように天気が良かったので気持ちよかったです。


ここで、だらだらとテント場で過ごせば、
それはそれで楽しそうなんで、今度やってみようかと
思っとります。

テント張って自由な時間は、やっぱりいいですね。

うち。うち。
2022年10月28日 20:51
晩秋の尾瀬、いいですねー!尾瀬、大好きです。
それにしても、燧ヶ岳、辛い道を行きましたね(笑)見晴から行くと見晴新道行くしかないけど、あの道を登りで使うのはしんどそう…ぬかるんでるし、だらだら、長いですよね。下山道もしんどそうで…
でも、山は辛くても癒やされるのが尾瀬ですよね。また行きたくなりました!

がんがん
2022年10月29日 07:43
がんさん

あ、やっぱりがんさんでしたね、
尾瀬が好きってどこかで書いていらっしゃったような。
ちょっと、過去記事を見つけられなかったので勘違いかな?なんて思っとりました。

燧ヶ岳の見晴新道はいつもぬかるんでいるのですね。そして大抵は下りで
使用すると、、、

やっぱり尾瀬は反時計回りがいいんですね~ 

いままで、こんなに楽しいとは思っていませんでした、尾瀬。
是非また行ってみたいです。
梅雨入り前ぐらいがいいんですかね。
ちょっとハマりそうです。

うち。うち。
2022年10月30日 00:39
こんばんは!

尾瀬ヶ原、お疲れさまでした!
山と高原地図ホーダイのアプリで
尾瀬のルート図を見ながら記事を読ませていただきました♪
至仏と燧に一気に登っちゃうとは!
25年ほど前、憧れて尾瀬計画を立てましたが
関西からは尾瀬ってホントに行きにくくて、
無茶なスケジュールしか組めず断念したままでした。

山頂もいいけど、キャンパー的にはテン場に連泊して
だらだらとビールで堕落滞在したり、
デイパックで身軽に湿原を歩いてみたりして
過ごしてみたくなりますね♪

この先、うち。さんがどんな山域に挑戦されるのか
興味津々です♪

八兵衛八兵衛
2022年10月31日 21:19
八兵衛さん

お、八さんは山と高原地図ホーダイをお使いですか!
ヤマレコも連携できるのですがやはり売ってる紙地図の冊子が欲しくて。
ホーダイはあの冊子も見れます?

関西からでは確かに大変ですよね。
今ならもう少し行きやすいですかね?

僕もあまり機会がないだろうとちょっと欲張ってしまいましたから今度はゆっくりと散策したいですね。
尾瀬はなんか、とても楽しいキャンプ場を見つけた感じで、仰るように次はだらだらと過ごしたいです。

僕は、山に登らなくてもテントを担いで歩ければどこでもいいんです。

山の上にしかそういうところが見つからないだけで(^^)

歩くの、楽しいですね。

うち。うち。
2022年11月01日 20:03
こんばんは!

僕は高校時代から「山と高原地図」オンリーでした!
スマホ時代になってヤマップやヤマレコも使ってますが
未だにメインは山と高原地図シリーズです♪

今ではロクに登山もしないくせに
全国の登山地図を見れるのが楽しいです♪

ですが残念ながらホーダイには登山ガイドの冊子はありません!(泣)
ガイド冊子が欲しければ紙媒体を買え!ということのようです。

八兵衛八兵衛
2022年11月02日 23:04
八兵衛さん

山と高原地図の情報は分かりやすくて僕も好きです。
素人なんでやっぱりあの冊子は欲しいところですね~

紙の地図はなんかワクワクしますんで、買っちゃいます(^^)

うち。うち。
2022年11月03日 20:45
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